物件との出会い

 衝撃的な出会いだった。


2020年の夏の終わり、祖父母を連れて伊豆に旅行にいくことになった。

「セカンドハウス欲しいなぁ」と思いつつ、真鶴道路付近を走っているとき、目の前に見えている景色が私の掲げる5つの条件をすべて満たしていることに気づいたのだ。


湯河原にある回転ずし「花まる」でランチを食べながらスマホで物件を探してみる。食べ終わり、お店を出てみると目の前に不動産屋さん。中に入ってみて、おススメ物件ありますか~、と聞いてみたら、出てきた物件がスマホで探していたときに目が留まったものと同じ物件。


ひとまず湯河原を通過し、伊豆で一泊。帰りに不動産屋さんに電話して、内覧を希望してみる。部屋の窓から見た絶景。


「ここに住みたい」と思った。


実は、今回セカンドハウスを購入するにあたって、他の物件は全く見なかった。1つには、5つの条件を満たすエリアはそんなにないと思っていたこと。2つ目は、景色がとにかく気に入ったのだが、真鶴はマンションが少なく、そもそも候補がそんなになかったこと。


理屈で言えば、即決した理由はこんなところになるのだが、本当のことを言うと、私は東京に住んでいるマンションも即決しており、即決癖があるのだ。自分が優柔不断なことはわかっているので、候補が増えるほど悩むし、後悔の因子を生むので、第一印象で気に入ったなら、買うか買わないかの二択にしてしまう。洋服から物件まで、だいたいそんな感じ。それで特に後悔したことはないので、今のところこれでいいと思っている。


とはいえ、買うか買わないかは悩んだ。結局買うわけだが、買うと決めたのは以下のような理由があった。


1、管理費の滞納はないか

これは不動産屋さんに教えてもらったのだけど、とても重要だなと思った。滞納があるというのは危険信号。マンションのメンテナンスが滞る可能性もあり、今は大丈夫でも将来的な不安を抱えてしまう。リゾートマンションは100万円で買えるものなどもあるが、そういうところが抱えがちなリスクらしいので気を付けるべき。


2、定住率

これは感覚的な話。私のマンションは30%程度なのだが、これが極端に低いと、なんとなく活気がない気がする。細かなメンテナンスなどにも影響が出る気がする。ずっと住んでいて居心地がいいということは、仕事をする環境としても申し分ないと言える気がする。


3、景色が大きく変わってしまうことはないか

気に入った景色が一変してしまう、という話はちょこちょこ聞く。別荘地だと、森の中の一軒家だったはずが、分譲販売強化エリアになって、住宅地に変貌したとか、目の前に大きなマンションが立ったとか。今回のマンションはけっこう切り立っているので目の前を妨げるようなことはあまり考えられないし、真鶴には「美の基準」なるものがあり、私はこれがとても気に入った。バブル真っ盛りの時期に、大型マンションの建築を拒み、今の町並みをキープしているこの町に気概を感じたのだ。


4、価格の相場観

もともと同じマンションの上の部屋に比べて1~2割安かった。しかも売主さんが早めに売りたがっており価格交渉の余地もあった。さらに、コロナ禍において、私と同じようなことを考えて、小田原~熱海間の需要が上がることは確信できた。最悪、不測の事態が起きた時でも、売り抜ける自信があるなら即決しても良いだろう、という具合だ。


決心はついた。


あとは伊豆旅行に帯同せず、こんな決心をしているとは夢にも思っていないを説得するだけだ・・・。

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