5つの条件を満たした真鶴
「セカンドハウスが欲しい」と思ったのは、仕事の打ち合わせ中にもきっかけがあった。
自営業の方が、「コロナをきっかけに鎌倉に引っ越して、今は小鳥のさえずりを聞きながら、仕事をしてますよ」と言っているのを聞いて、心底うらやましいと思った。
なんでかわからないが、やたら「小鳥のさえずり」が頭に残り、これが場所選びにも影響した。
前回の記事で触れた逗子マリーナは築50年くらいのマンションで、気軽に買えるのではないかと、早速調べてみたら、けっこうなお値段だった。逗子・葉山、おそるべし。
リゾートマンションの会員権という選択肢もあるのではないかと、色々調べてみたら、「ペット不可」がほとんどで、たしかに誰かと共有するのに、ペットはなかなか難しいだろうと会員権はあきらめた。
ここでいったん条件を整理。
1、職場や家から在来線で90分以内
2、海が近い
3、山にある
4、洗練された飲食店が周囲にある
5、安いマンション(1000万円前後)
わりと最初の段階から、この5つの条件は整理することができたが、すべてを満たしている場所は限られている。逗子・葉山・鎌倉なんかはちょうどいいのだが、安くない。
なんでこの条件なのか、まずはそれぞれ解説したい。
・職場や家から在来線で90分以内
これはサラリーマンがセカンドハウスを買うにあたって、けっこう重要な条件だと思う。これ以上離れてしまうと格段に使用頻度が落ちてしまい、投資対効果を回収できないと思うからだ。家族でレジャー使いだけなら、在来線がなくても良いのだが、仕事との両立を考えると、子どもと私が行くタイミングがずれることが必ずあることが想定される。その時、車をつかえず、電車も不便となると、行く気がだいぶ失せてしまう。また新幹線で90分以内に着けても、車で3時間もかかるようでは、また行くのが億劫である。家具や荷物の持ち運びなどで、けっこう車を使う場面は多い。
2、海が近い
これはただの趣味。日本酒が好きなので新鮮な刺身に魅かれる。釣りが好き。波の音を聞くのが好き。景色が好き。そんなとこ。
3、山にある
東京の家が低地の海沿いなので、対照的な立地にあるのが望ましいと思った。小鳥のさえずりや森の匂い、木々の色合いなど、五感に訴えるものに魅かれつつ、津波が来ないとか、塩害がないとか、そういった現実的なことも考えた。葉山のように海と山のセットの景色が理想的だと思っていた。
4、洗練された飲食店が周囲にある
いくら自然豊かといっても、仕事のあとに食べるところがないようなド田舎も現実的にしんどいかと思った。なんといっても「飽きない」のが重要だと思うので、できればこの要素もはずしたくない。
5、安いマンション(1000万円前後)
まずめんどくさいことは極力排除したいので、一軒家は除外。1000万円くらいなら、貯金がなくても35年ローンにすれば、月額5万円を切れる。東京の家の家賃やローンなんか少し間取りを広げるだけで、簡単にこれくらいは動いてしまうような金額だ。
さて、こんな条件で物件なんてあるんかいな、というところだが、ある意味しぼりこんでいたおかげで、参考にならないくらいにあっさりエリアを決めることができた。
関東で海があるところ、茨城・千葉・神奈川。
山が海にせまっているところ。日立のほう、房総半島の先、葉山、三浦半島、熱海の方。
在来線90分以内。葉山、三浦半島、熱海の方。
安い。三浦半島、熱海の方。
洗練された飲食店。熱海の方。
てな具合で、ほぼ熱海の方に限られることがわかった。このあたりは新幹線の便もよく、上記の条件以外で温泉という魅力もある。
その中でも、ダントツにお安いのが湯河原と小田原の間にある真鶴だったのだ。
こうしてほぼ真鶴一択に絞られたわけだ。
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